NSAによる盗聴事件が発覚して以来、米国ではプライバシー保護が今まで以上に叫ばれている。NSAがたとえ見ていなくても、FreeのWifiに接続すると端末から流れるトラフィックは他者には簡単に盗聴できるなど、実はWebブラウジングの際のプライバシーは基本的にダダ漏れだ。昨今はバックグラウンドでデータを同期するようなサービスも多いので、ますますその危険は高まる一方だ。
ZenMateはそんな問題を簡単な設定でしかも無料で解決できる。
たとえばChrome Browserを利用している場合は、Extensionを追加してブラウジングを始めるだけで、トラフィックはZenMateのPrivate Serverを経由して暗号化される。ブラウジングしている際にExtensionをクリックすると下記のような画面が出てくる。元々の位置情報に応じて自動的に世界中にあるZenMateのPrivate Serverを選び、あたかもそこからインターネットに接続しているかのように見える。
位置情報の変更も簡単にできる。アイコンをクリックすると、各国(といっても今は世界で5箇所だが)のPrivate Serverから好きな場所を選ぶ事ができる。
IPSecVPNなどとは異なり、パフォーマンス劣化も殆ど無い上、現在はLaunch期間なので少なくともChromeブラウザからの利用はデータ量無制限で無料だ。
Android版もあり、こちらも500MBまでは無料。それ以上の利用やデータ圧縮などのオプションをつけると有料になる。といっても月額$2.99であり、特に高いとはいえないだろう。
なお、ZenMateのもう一つの活用方法として、各国のコンテンツサイトへのアクセスが容易にできるという面があげられる。たとえば、Google Play Storeなどは基本的にはその国のIPアドレスを持っていないとアクセス出来ないのだが、ZenMateでFrankfurtのPrivate Serverを選ぶと下記の通りドイツのGoogle Play Storeにアクセスできてしまう。パキスタンなどインターネットアクセスが制限されている国での活用など、使い方しだいで更に自由なブラウジングを楽しめることになりそうだ。
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