今やクラウドストレージなどのクラウドサービスは多数乱立しており、どれか一つを使うというのではなく、必要に応じて使い分けている人も多いのではないだろうか。また、新しいWebサービスを提供する際にユーザのクラウドストレージを活用するといった形態も増えてきている。
このような状況下で複数の同じ系統のクラウドサービスへのアクセスを行うのにそれぞれ個別のAPIドキュメントを読んで、コードを書いて、Updateされたらまた変更して、といった作業はだんだん大変になってくるだろう。
CloudRailはこれを肩代わりしようというサービスを提供している。ユーザはそれぞれのサービスを利用するにあたって、CloudRailのAPIにだけアクセスすればよい。あとはCloudRail側で条件に合わせて最適なサービスを選び、そこにAPIコールを飛ばす、ということが可能だ。各社のAPIの変更についてはCloudRail側で対応するため、開発者はCloudRailのSDKを使用して、APIを利用する部分だけメンテナンスすればよい。
現在はクラウドストレージへのアクセスを一元化するためのAPIが公開されているが、順次他のサービスにも対応していくようだ。IoT関連のデバイスや関連サービスのアクセス一元化というのが直近のターゲットとのことだ。利用料金は1月13日現在、クラウドストレージサービスに関しては、50万APIアクセスまでは無料。それ以上だと500万APIアクセスまでで1ヶ月29ユーロとなる。
[crunchbase id = “cloudrail”]